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マセラシオン・シュール・シャルドネ[2022]フィリップ・ボールナール&アルベール・ポネル(1本+他1本)合計2本セット)

引退後再始動した『フィリップ・ボールナール』の感動的なワイン

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12,850円(税込 14,135円)

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※フィリップ・ボールナールのご購入は5アイテムの内どれか1セットまでとさせていただきます。よろしくお願いします。

※ヴァンクールさんのワインとのセット販売とさせていただきます。

【セットの内容】
〇マセラシオン・シュール・シャルドネ[2022]フィリップ・ボールナール&アルベール・ポネル(税別:7,500円)
〇ロモランタン[2022]オリヴィエ・ボノーム (税別:5,350円以上)
https://www.shonanwinecellar.com/store/detail.php?pid=01000004253


【マセラシオン・シュール・シャルドネ】
色合いは若干濁りのある深い黄金色。オレンジ、白いバラ、ジャスミン、ジンジャーの香り。ワインはクリスピーかつほんのりスパイシーで、オレンジティーのようなみずみずしくフルーティーなエキスが染み入るように優しく、紅茶のようなキメの細かいタンニンが余韻を優しく引き締める!

収穫日は9月2日とブドウが早熟だった!収量は40 hL/haとヴィエーユ・ヴィーニュとしては豊作だった!ブドウはアルベール・ポネルのコート・ド・ボーヌ側にあるACブルゴーニュの自社畑から!醸造はアルベール・ポネルのカーヴで行なった!SO2は瓶詰め前に20㎎/L添加。ノンフィルター!

クライアントの要望に応えるために 2022 年から新しくネゴスのワインを始めたが、実は自社畑以外のブドウでワインを仕込んだ経験が一切ないフィリップ。手始めにアルベール・ポネルの所有するビオのシャルドネで仕込んだのがこのマセラシオン・シュール・シャルドネだ。ブルゴーニュのシャルドネをただ普通に仕込むのは芸がないということから、今回はマセラシオンにチャレンジした。AC ブルゴーニュを取得するために敢えてボーヌにあるアルベール・ポネルのカーヴで仕込んだのだが、結局アペラシオンを却下されてしまい VdF でリリースすることとなった。清涼感のあるマセラシオンに仕上げるために収穫を少し早めブドウに酸を残し、醸造もえぐみを出さぬよう手で除梗しルモンタージュもピジャージュも一切せず抽出を抑えた。出来上がったワインは、みずみずしくフルーティーでまるでオレンジティーのような優しい味わいに仕上がっている!発酵の残りガスから来るほんのりクリスピーなタッチも心地よく、飲み疲れのない喉をスッと通る爽やかさが魅力なワインだ!

【復活にあたって!】
フィリップ・ボールナールがまた再びワインの世界に帰ってきた!
齢65歳になった2019年に書類の上で定年手続きを行ない、表向きにはドメーヌを引退したフィリップだが、引退しても普通にトニーと一緒に畑から醸造まで全の作業を行っていた。だが、若い考えのトニーと古い考えのフィリップとの間には、仕事の姿勢においても考え方にしても常にジェネレーションギャップが存在し、家族経営にありがちなことかもしれないが、引継ぎを終えた2019年以降は二人の間に分かり合えない壁がどんどん積み上がっていった。

「このまま畑や醸造について口うるさく言っても溝が深まるだけ」と判断したフィリップは2021年にドメーヌ・ボールナールを完全に退いた。

時同じくして、ジュラの畑に魅力を感じていたフィリップの友人にしてブルゴーニュの生産者であるアルベール・ポネルのオーナーピエール・ポネルが畑探しに動いていた。現在、ジュラの畑は年々価値が上がっていて、特にAOCアルボワ・ピュピランの地域は畑入手が困難な中、財力のあるピエールはフィリップを介してオヴェルノワのシャルドネのすぐ隣にあるレ・ヴィアンドリの区画を入手することに成功した。

同時にドメーヌ引退を知ったピエールは、フィリップに一緒に新しいドメーヌを立ち上げないかと提案した。オフィシャル的には定年の身であるフィリップ。完全に引退したと言っても、仲間と一緒にプライベート消費用のワインは細々と仕込んでいた。彼自身ワインづくりの情熱は今でも絶えていないが、一方で、年のことを考えるとピエールと新しいドメーヌを立ち上げる気にはならない。

悩んだ末、フィリップはピエールに2つの条件を出し、承諾してくれるのであればタッグを組むと約束した。2つの条件とは、ひとつドメーヌの経営はピエールが行いフィリップは一切関わらないこと、そしてもうひとつ畑の管理とワインの醸造はフィリップが手掛けピエールは一切干渉しないことだ。つまりピエールに資金を出してもらい、好きにワインづくりができるのであればタッグを組んでも良いと彼に条件を出したのだ。その条件にピエールは快諾。最終的に、2020年ドメーヌ・アルベール・ポネルからフィリップ・ボールナールの手がけるワインをリリースするというかたちで新たなプロジェクトがスタートすることとなった。

「このプロジェクトは、自分の利益のためと言うよりも、むしろ私の愛すべきクライアントや多くのファンに対する恩返しという意味合いが強い」。

実際、彼の突然の引退を惜しむ声や復活を望む声は未だに強く、何よりもフィリップ自身が後に引退したことを一番後悔していた。「引退後、多くのワインファンからメッセージをもらった。その大半が復活を願う声であり、そういう声援を聞くと胸が熱くなる」と語るフィリップ。

「アルベール・ポネルが所有する畑は面積が小さく、定年した私でも十分管理できる範囲にあり、何よりオヴェルノワの畑に隣接するレ・ヴィアンドリやトゥルソーで名の高いレ・コルヴェなどどれもポテンシャルの高い畑であることも魅力だ。

定年の身にある私が再びワインが仕込めること自体幸せなことであり、自分の仕込んだワインでまたみんなが喜んでくれたら、それは本望だ」と彼は今回の復活の動機を語ってくれた。

ちなみに、復活にあたりイメージがドメーヌ・ボールナールのオレンジキツネと被らないよう、エチケットのデザインを変えた。現在のところ自社畑の面積はわずか1haしかなく、そのうちの0.45haは2023年に植樹をしたばかりで、実際0.3ha分のシャルドネ、そして0.25ha分のトゥルソーしかドメーヌのワインは仕込めなく、そのため割り当ては非常に少なく市場でもとてもレアなワインとなっている。希少価値によるワイン価格の高騰がジュラで問題となっている昨今、そのオークション的な取引を嫌うフィリップは広く行き渡るキュヴェをつくるために2023年から買いブドウのネゴスワインも開始した。
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