オーセイ・デュレス・ブラン・パシアンス・ニュメロ９[2016]アニエス・エ・セバスチャン・パケカ【フランス　ブルゴーニュ　白ワイン】

2001年に創業したアニェス・パケは、今日のブルゴーニュ新世代を象徴するような存在です。実質ビオロジーのリュット・レゾネ栽培を創業当初から実践しているのみならず、ぶどう樹を1本1本観察して優れた樹の選抜と育成を行う「マス・セレクション」にも取り組むなど地道な努力を続けながら、急斜面をものともせずに畑仕事に精魂込めています。オークセイ・デュレスというややマイナーなアペラシオンにもかかわらず、その品質に感動した「コート・ドール」、「ランズブール」、「ポール・ボキューズ」、「ジョルジュ・ブラン」といったフランス・ミシュラン3つ星レストランのソムリエ達が、こぞってオンリストするようになりました。

彼女のワインは、透き通るようにピュアで清らかな口当たりながら、大地の滋養の結晶たる深いうまみに満ち溢れています。（それにしても昨今のブルゴーニュの女性醸造家達の造るワインは、頭ひとつ抜きんでているように思えます）。

パケならではの艶！柑橘のアロマが心地良く、フレッシュ艶のある果実の甘みにミネラルが溶け込んでいるパケ節が味わえるACブル！

【リアルワインガイド６２号】９２点
新樽の影響で若い内はたいがい香りが閉じ気味となるパティアンス・ニュメロ。それでもクオリティの高さとミネラルまみれであることがよく分る。口に含むとちょっとビックリ。素晴らしい液体の密度感であり、精緻さだ。そして味の輪郭がクッキリで視界が開けまくっている。オーセイのポテンシャルが余すことなく液体に表現されている。

この作品9年目となる2016年ヴィンテージは、350リットルの樽で熟成させました（通常のオークセイ・デュレス・ブランは228リットル樽で熟成）。樽熟成期間は通常のオークセイ・デュレス・ブランよりも2ヶ月長い12ヶ月間で、その後スレンレスタンクでさらに4ヵ月間熟成させました。新樽比率は約30%。ノンフィルターでビン詰め。

2006年に実験的に試みたものでしたが、彼女の予想以上に複雑でスケール感の大きなワインが出来上がったため、特別キュヴェとしてリリース。風味を最大限に生かすため、パケのワインでは初となる、ノンフィルターでのビン詰め。キュヴェ名の「パティアンス」は英語のpatienceと同じで、「忍耐、我慢」という意味です。

パリのワインショップ、スイスとアメリカのインポーター、フランスの個人の熱烈なパケファンに割り当てられる限定キュヴェ。
ノーマルキュヴェとこの特別キュヴェの飲み比べをさせていただき、熟成期間の長さでここまで、ワインの厚みや奥行きが変わるのか？？と彼女の技術の高さに驚き、感動しました！！濃厚な蜜と透明感を持ち合わせた、極上の、ムルソー！仮にムルソーであったとしても、この価格帯で、こんなにも素晴らしいムルソーはそうそうお目にかかりません！