プレ・デュ・ボワ[2022]クロ・デュ・テュ・ブッフ【フランス　ロワール　自然派　赤ワイン】

【プレ・デュ・ボワ】
色合いは透明感のある黒みがかったガーネット色。カシス、スミレ、ゴボウ、ナツメグの香り。ワインはほんのりクリスピーかつピュアで、きれいにこなれた果実味に上品な旨味が詰まっていて、まろやかな酸、塩気のあるミネラル、キメの細かいタンニンの収斂味が余韻を優しく引き締めます。

収穫日は9月19日とブドウはやや早熟だった。収量は豊作で30hL/ha。ブドウはこの年（2022）に取得したル・ブラン・ド・シェーヴルに隣接する0.6haのビオの自社畑から。ワイン名は畑が雑木林に隣接していることからPrès du Bois（林の近く）と名付けました。エチケットのデザインは隣接する林の写真のネガフィルムをそのまま利用。SO2無添加、ノンフィルター。

本邦初リリース 100%自社畑のカベルネフランで仕込んだキュヴェ。畑はテュ・ブッフのムニュピノ ル・ブラン・ド・シェーヴルの隣にあり、2022 年、所有者の定年を機に隣接する 0.6ha 分だけ譲り受けた。

今回、ティエリが畑を習得した理由は2つあり、まず１つ目はティエリ個人がボルドーの古酒が好きなこと、そして 2 つ目はムニュピノの自社畑と地続きであることでトラクターの仕事がしやすいという点が決め手となったそう。

初ヴィンテージである 2022 年は、太陽に恵まれブドウが早熟だった年。ティエリ曰く、カベルネの青っぽさが出ないように、ブドウの完熟をしっかりと待ち、また青みの原因となる梗をすべて取り除き、マセラシオンは2週間と短めに抑えタンニンの抽出を柔らかく仕上げました。

出来上がったワインは果実味がマイルドでしっかりと旨味の溶け込んだ上品な味わいに仕上がっています。ティエリの言う通り確かにカベルネの青さはほとんど感じられずきれいにこなれた果実味が口の中に広がる。洗練された酸とタンニンがあるので熟成させても面白そうだ。開けたては少しガスがあるのでカラフをすることをおススメ♪