フィサン・レ・クレイ[2022]ベルトー・ジェルベ【フランス　ブルゴーニュ　赤ワイン】

【フィサン・レ・クレイ】
畑・土壌：1.38ヘクタール　沖積層の石灰岩、泥灰土
樹齢：平均40年、1946年から2003年にかけて植樹。　収穫：2022年8月27日チョーク質の石灰岩を意味するLes Craisの名前通り石灰が露出しています。

醸造：30％全房。４日間低温マセラシオン、天然酵母、コンクリートタンクでアルコール発酵。１日に１～２度のルモンタージュ。発酵の最後のみピジャージュ。ポスト・マセラシオン（発酵後浸漬）7日間。熟成：マロラクティック発酵後、15カ月樽熟成。（新樽20％）、濾過、清澄せず。

30％全房、これまで赤果実主体だった香りは黒果実と絡み合い個性を異にします。沈み込むことなく香水のように香りが広がり魅惑してきます。果実の構成要素が多く重なり合って充実していますが密度を感じさせず膨らんで伸びやか。余韻まで希薄さを見せずに果実が密度を保ちながらも瑞々しいのは併走する酸が長く続くから。情報量の多さがありながらも飲み手に強制しないしっとりとした余韻（2024年4月インポーター現地試飲）

●ジャスパー・モリス ８９点
●パーカー８９～９１点
●デカンター・オンライン９２点
●ＶＩＮＯＵＳ ９１～９３点（ニール・マーティン）
●バーガウンド・コム ８９点（Outstanding！）

【リアルワインガイド83号】92+点(2021年ヴィンテージの評価)
やや力を増したメチャいい香りとなるけど、やはりエレガント。これはたまらない。前年20年も20年らしさ全開でとても良く、この21年も21年らしさ全開で本当にいい香り。口に含むと思いっきり美味しい。塩気があり、味の各要素が調和して、複雑で奥深くて多層感ある味わい。そして味も液体もとことんエレガント。香りでは力を感じたが、味と液体はエレガンスが勝る。もちろんここならではの優しい力もしっかり。その加減が絶妙すぎる。