ル・タン・デメ[2021]ブリゾー【フランス　ロワール　自然派　赤ワイン】

【ル・タン・デメ】
グリオットの赤い果実の熟した香りにスミレやバラの花弁の高貴な香りが重なる。ワインは上品かつ滑らかではっきりとした輪郭があり、奥行きとコクのある凝縮した果実味に骨格のあるミネラルと優しいタンニンの収斂味がきれいに溶け込んでいます。

収穫日は10月18日と前年よりも4週間遅い。収量は霜の被害により12hL/haと前年と比べて40%減！ブドウはLesPies（レ・ピィ）と呼ばれる樹齢100年を超える面積30アールの畑から。収量の確保できた年のみ仕込むスペシャルキュヴェ。

ワイン名は現パートナーであるエミール・エレディアの遠い親戚にあたる小説家マリー・ド・エレディアの作品名から 。SO2は瓶詰め時に20mg/L添加。軽くフィルターあり。

樹齢 100 年のピノドニスからつくるトン・デメ。
通常は、収量の取れた年にしかつくらないスペシャルキュヴェですが。ナタリー曰く、当初は収量が少ないのでパタポンにアッサンブラージュしようと考えていたそう。実際に収穫直前のブドウを味わったところ、収量が少ない分果汁に旨味が詰まっていて、明らかにパタポンのピノドニスとは異なる深い味わいが感じられ「これはル・トン・デメとして仕込まなければならない！」という気持ちに駆り立てられた。

醸造は、前年同様タンニンがワインに溶け込むまで 6ヶ月間ロングマセラシオン。出来上がったワインは果実味が染み入るように優しくスレンダー。それでいて 中身は塩味の効いた旨味と引き締まったミネラルがぎっしり詰まっていて飲みごたえがある。

これぞまさに The ピノドニス。今飲むのがもったいないくらい熟成による美しさを秘めたスーパーワインです。