サン・トーバン・ブラン・ラ・プランセ[2021]ユベール・ラミー【フランス　ブルゴーニュ　白ワイン】

【インポーター試飲コメント（2018年ヴィンテージ）】
これまでの細密画を描くような粒子がタイトにキラキラ輝くような世界観から香りの段階から果実ではなく果実の山、花ではなく花束のように調和した要素が湧き上がるような世界観へ。

こんなに若い段階なのに熟した果実と酸が完全に同化している驚異的な要素の完成度。冷涼なサン=トーバンはともすると構成の細部が未熟だったり曖昧に感じることもありますが2018年の熱量、そしてオリヴィエ・ラミーの熟度の追求はこの地を最上のアペラシオンへと昇華させたようです。

細部まで魂が宿っているような果実の花束が舌の味蕾のひとつひとつから立ち上がるよう。例年、試金石として試飲する村名サン=トーバンですが、ここまで広がりを感じたのは初めてです。余韻のわずかな冷ややかさでサン=トーバンということを思い出すほど。そして、将来的にも閉じる要素を感じさせない点も特筆すべきです！