ボー・ボー・シャルドネ[2021]パトリック・サリヴァン【オーストラリア　ギプスランド　自然派　白ワイン】

【ボー・ボー・シャルドネ】
リリース前にしっかり休息を与える事で、キラキラと輝く様な、まるでクォーツの結晶を連想させる味わいが如実に感じられる様になったPatrick Sullivan【パトリック サリヴァン】のChardonnay達。全ての畑を盟友WIlliam Downie【ウィリアム ダウニー】と共にビオディナミにて運営（しかもあの得体の知れない男が認証まで取得してます）、ボトリングまではSO2含めた全ての添加物を拒絶し、土地の味わいを反映させる事に没頭して結実した傑作ばかりです。

PatrickがChardonnayを栽培するBaw Baw Shireに点在する複数の畑から収穫、特に樹齢15-25年の樹にフォーカスして醸された、言わば村名ワイン。フルーツは全て手収穫、手除梗、マニュアルプレスを経てステンレス発酵。熟成は古いバリックを中心にした樽（新樽率30%）。

シトラス、メロン、カンタループ、ピーチ、パイナップルの果実味。後述のAda River【アーダ リヴァー】やBull Swamp【ブル スワンプ】と比較すると明らかに強いトリピカリティ。あのHuon Hooke【フォン フック】が「ブルゴーニュのトップ生産者がオーストラリアでワインを作ればPatrick Sullivanと同じ味になるだろう」との言葉で激賞しています。

【湘南ワインセラーのコメント】
果たして日本で何人くらいの人が『パトリック・サリヴァン』のシャルドネがこれほど傑出していることを知っているのでしょうか。

かつて無名だったまたは不人気だったビゾーやフーリエ、またはルーロを

「素晴らしいワインです」

と声を高らかに絶賛してもなかなか信じていただけなかったように、

『パトリック・サリヴァン』のシャルドネを

「想像をはるかに超える傑出したワインです。」

と絶賛してもなかなか信じていただけない時期が長かったです。

ですがようやく最近になって『ウィリアム・ダヴニー』のピノ・ノワールがリリースされるとケース単位でゴソッと動くようになったり、サリヴァンのシャルドネも数本購入される方が増えつつあります。

私たちの想定を見事に覆してくれ、ブルゴーニュ愛好家の魂に響くワインです。

オーストラリアワインの評論家「Huon Hooke」氏が、

「ブルゴーニュのトップ生産者がオーストラリアでワインを作ればPatrick Sullivanと同じ味になるだろう」

とコメントしたそうですが、

コシュ・デュリ、コント・ラフォン、ルーロ、ルフレーヴが、ナチュラルなアプローチを用いて、オーストラリアでワインをつくったら...この味にはなりません。そこに、人間臭さというかヒューマニズムが詰まった、強いてあげるとしたらビゾ、コサール、ジャイエ、ルジェのオーストラリアのシャルドネ版。

「ボー・ボー・シャイア・シャルドネ」
「アーダ・リヴァー・シャルドネ」
「ブル・スワンプ・シャルドネ」

ワインのスタイルとしてはムルソー・１級畑・ジュヌヴリエール、ペリエール！！

ここまで両手を上げて絶賛して称えることができるシャルドネが１万円以下。ブルゴーニュなら１.５倍から２倍以上の値付けとなるはずです。全種類、まずは１本づつでも飲んでみていただきたいと思います！