レクト・ヴェルソ[2021]デ・ザコル【フランス　ローヌ　自然派　白ワイン】

【レクト・ヴェルソ】
 白と赤の間。"Blanc de noir "と "Noir de blanc"規制に縛られない自由な発想から生まれたキュヴェです。グルナッシュの若木を白ワインとして醸造し､少量の白とピンクのクレレットを加えてマセラシオン。早期に手摘みで収穫されたブドウはすぐにプレスされ､一部はオーク樽で熟成されます。 もし､ブドウ品種の色を逆にしたらどうだろうかという想いから生まれた Recto / Verso(表と裏の意)のキュヴェです。

フルーティーで伸びのある酸が魅力です。特筆すべきなのは黒ブドウであるグルナッシュ･ノワールとクレレットブランシュと希少なクレレットローズをブレンド。グルナッシュの異なる顔と希少種の融合。赤も白も出来る意味もキュヴェ名には込められています。

【リアルワインガイド82号】91＋点
実は今回、個人的にめっちゃハマってしまったのがこのワイン。もうどっぷりザコル沼の住人です。甘みを伴ったとろ～りとした口当たり。その奥にはエキスが塊となって鎮座し、そこから泉のようにうま味が湧き上がる。透明感抜群の液体には各要素がしっかりと詰まり、ミネラリーさも半端ない。それでいて飲み心地はあくまでも優しく、ブドウのエネルギーすらも包み込まれている。ナチュラルさとエレガントさが見事に融合した、普遍的な美味しさを持つあっぱれワインです。